発売前に体験版をやって結構おもしろかったので購入候補だったけど何らかの理由でスルーしてた
だいぶ安くなってたので購入したが……やはり体験版だけの浅いゲームだった
おもしろくねえなぁと思いながらも難易度の低さゆえに惰性で続けていたが、棺の塔のボスで心が折れて無事ゲームクリア
以下レビュー


・歪なバランス
仲間が自分よりも強いくらいで仲間任せすぎる
能力面で自分よりも優れているだけでなく、回避が的確でよほど囲まれなければ死なず、HPもMPも回復が無限っぽくてゾンビの如く戦い続けてくれると明らかにプレイヤーよりも戦いに向いている
敵は高確率でプレイヤーを狙う思考になっており、自分が引き付けて味方に処理させることで大抵の敵は自身が攻撃することなく処理できる
むしろ雑魚でも3発食らったら終了の火力と素早くて広範囲の飛び込み攻撃などを兼ね備えている敵が多々いるのでリスクが高すぎてこの戦法しか取れないと言った方が正しい
苦戦するのは2発で死ぬほどの凄まじい火力と広範囲攻撃、一瞬で距離を縮めてくる高速を兼ね備えていて仲間戦法が通じないボスや一部の強雑魚だけとなる
結果として道中は仲間が処理してくれるのを眺めてれば楽勝、ボスも多少苦戦すれどやっぱり仲間が何とかしてくれる、無理な奴は仲間も含めて圧殺してくる無理ゲー、とめちゃくちゃ極まりないバランスになってしまっている

・装備
大剣が強すぎる
火力と敵をよろけさせる性能が頭一つ高く、攻撃面では圧倒的。大型の敵でも攻撃2発くらい当てればよろけるのでそこからスキルと味方の攻撃も絡めれば攻撃させずに倒せることもザラ
この手の武器は火力の代償に防御が犠牲になるのが常なのにガード性能も優れていて守りでも有利。回避よりもガードが重視されるゲーム性なので重さで回避力が下がることも大きなデメリットにならない
それを物語るかのように仲間は大剣使いのヤクモが圧倒的に強くて実質これ一択
それ以外の武器は取り回し重視で術系ではお世話になる銃剣を除けば使う価値が見当たらない。ハンマーとか槍は何のために存在しているかもわからない

・クラス
好きなようにクラスを切り替えることができ、ソウルライクでありがちなプレイスタイルの固定がないのは良い
しかし、大半のスキルは経験値を稼ぐことで他クラスで使用することができるせいでクラスごとの個性が皆無
装備に関しても装備に必要な能力が異様に緩いせいで一部の特化したクラスを除けばほとんど同じような装備でこと足りてしまう。上記の大剣強すぎ問題と合わさって大半のクラスは大剣を担いでいるのが正解となってしまう

・マップ
意外な繋がりやルート選択の自由度などがなく、別のマップに行くには必ず敵のいない細道を通ることになる。ソウルライクの皮を被った実質ステージクリア型で探索の楽しさは皆無
それなのにボスを倒したら前のマップに戻って塞がれていた別ルートに向かわせるパターンがやたらと多い。しかもその場所がわかりにくくて迷って無駄に時間がかかることも
同じ景色と高低差で迷いやすい白い血の聖堂、砂地を歩くだけでMPが減る冠砂の楼閣あたりはこれ考えた奴は何がおもしろいと思ってこのマップ作ったんだと言いたくなるほどクソマップもある

・ロード

売買などができる拠点に戻るのに約40秒のロードがかかる。長すぎて拠点に戻る気が起きなくなる
ヤドリギでの休息時もなぜか5秒程度のロードあり。なんで休むだけでロードが挟まるのか意味不明

・良いところ!
ソウルライクとしてはストーリー重視。しかし高難易度で頻繁に死ぬソウル系とイマイチ合わない。ボス戦を何とか切り抜けたあとにお涙頂戴の話が展開されるので頭に入ってこない
グラフィックは良い。何と言ってもフォトモードで問答無用でパンツが覗ける神ゲー。なぜか温泉の方がガードが硬い謎


ソウルライクの皮を被った何かと言うのがしっくる来る
仲間頼みで進めることやアニメ調のグラフィックやストーリー重視なことも考えるとソウル系をやったことない人向け。ソウルライクが好きな人はむしろ手を出さない方が良い
ちなみにこの記事を書いているときにsteamで-85%の¥ 1,353。この値段なら良いかもしれないが、それでも一緒にやるフレンドは欲しいところ