レビュー

ソウルハッカーズ2 感想:遊べるが全体的にあっさり

そういやペルソナ以外のメガテンシリーズってまともにやったことなかったなと思って値段も安かったので購入
クリアまで約50時間。サブクエストはやらなくても問題ないものばかり、任意ダンジョンも削ろうと思えば削れるので人によってはかなり短くなると思う


●良い
・弱点を突くことと強化弱化が重要な戦闘
ゴリ押しはきつくて単純に強くするよりも適材適所の悪魔を用意できるかが重要
敵の火力は高いが、必ず自軍が先手なのでなすすべもなくやられることはほぼない
いつでもダンジョンから帰還できてワープポイントも細かいので毎回全力で戦うのが吉
ボスも苦戦はするが初見で倒せるくらいの適度な強さ

・金のやりくり
特に悪魔呼び出しの値段が非常に高い。強い悪魔を作ると全財産はたかないと呼び出せないくらいの値段になったりするので合体に使うのかそのまま使い続けるのかを迫られる
装備にもかなりの金がかかり、突き詰めると御魂などで悪魔の強化を好きなだけすることができるため最初から最後まで常に金欠
全方位的に強化していくのはかなりの金策が必要になってほとんど無理に近い。このやりくりを楽しめるか否か
ただ時間をかければ最弱悪魔から合体し続けて最高クラスまで持っていくこともできると言う抜け穴は残されている

・キャラは良い
ビジネスライクで大人なパーティ
殺伐気味だが最終的には仲間と言えるくらいの信頼関係になって不快感はない

・3Dモデルは良くも悪くもないってところ。顔グラは豊富でショボさは感じない


●悪い
・死にスキルが多い
ダンジョンからすぐ戻れる=継戦能力を上げる、序盤から単体全回復アイテムが安く手に入る=単体回復系あたりは完全な死にスキル。複数ヒット系の攻撃技も極めて使いづらい

・終盤のダンジョン
間違えると戻されるワープポイントを進んでいくダンジョンがアホみたいにめんどくさい
エンカウントを消すスキルで戦闘は避けられるが、長々と迷路を走らされるだけになるのでそれはそれで苦痛
マッピングが必要になるほど厄介なのはクリア必須ではないのでスルーできるのが幸い

・全体的にあっさり
最初から最後まで盛り上がる場面があまりなく、エンディングもあっさり
特にノーマルエンドはラスボス倒してすぐスタッフロールで後味も良くない
タイトルにもなっているソウルハックは導入で仲間3人を蘇らせるだけでほぼ忘れ去られる

・サバトがダルい
ペルソナで言う総攻撃のようなものだが演出が長いうえに弱点突くだけで発動=毎ターン見させられるのでスキップ可能でもめんどくさい

・選択肢が好感度に縛られる
好感度の上昇がほぼ選択肢のみに限られ、好感度が任意ダンジョンの進み具合に直結するので適当に選べない
ダンジョン自体は任意攻略なのでそれだけなら問題ないのだが、好感度が真エンドに関わるらしくて好きな選択肢を選べない

・元から持ってるのかスキルで得た耐性かわからない。スキル消すときに困る


なんとなーく低予算ペルソナっぽく感じる
悪魔を宿した人間が戦うってペルソナと被っちゃうのでそのシステム自体がよろしくなかったような
でもペルソナ5は長すぎたし青臭かったのでこのくらいでちょうどいい
値段も安いしゲームとして決してつまらなくはないのでそれなりに歯ごたえのあるRPGを求めているなら悪くないと思う

ディオフィールドクロニクル 感想&レビュー:戦闘も物語も単調な凡ゲー

新作SLGとして多少目を付けていたがすっかり忘れていたのを随分と安くなっていたのに気づいて購入
……アカン!これクソゲースレスレなやつや!
安いのには安いなりの理由があった
以下ほぼ問題点のみの列挙


・戦闘
盾役がタゲ取って背中からスキルをぶっ放す、以上。これが最序盤から最終盤まで変わらない
主人公だけが頭3つくらい火力が高くて火力役は主人公とそれ以外で越えられない壁がある。なので主人公以外は盾役、回復役だけで事足りる
敵のスキルは強力だが発動に溜め時間&攻撃範囲が表示されるため回避は難しくない。しかし敵のスキルの威力が非常に高く、後衛はほぼ即死、前衛も半分は持っていかれて、加えて厄介な状態異常が付く技も多いのでゴリ押していると複数人が倒されて負けることはある
盾役以外の陣形系の技が死んでる。陣形技は発動中は行動できず、動いただけでキャンセルになるのだが、敵がスキルを使ってきたら回避のため動かざるを得ないのでリスクが高いわりに強いわけでもない
通常攻撃が弱すぎてスキル以外はほとんど打撃力にならない。EPが切れる=戦力外通告なのでEPの低い前衛職は立場が悪い。盾役と主人公以外の前衛が活躍できない理由の一つ
敵の動きや性質が単調。近接は近寄って、遠隔は届く敵に攻撃するのみで特徴的な攻撃や思考を持ってるなんてことはなく、使ってくるスキルも実は自軍のスキルと同じもの。思考も近くの相手や攻撃してきた相手に攻撃し返すだけと言う単純極まりなくて盾役が楽々にタゲを持っていける
魔煌玉(いわゆる召喚獣)のバランスがおかしい。使用するのに戦闘で溜まるポイントが必要なのだが1戦闘でせいぜい5程度しか溜まらないので使用に必要なポイントが1か2かで大きく差が出る。1Pの2体は性能が高くて使いやすいのに残りの2P勢は性能低くて消費も大きくて使い道がまったくない。一律消費ポイントが1で良かったのでは

・編成など
人数に対して金が足りておらず、一軍の装備を揃えるのがやっと。しかも装備による火力差が激しくて回復職以外は装備ないと話にならない。そのせいで二軍キャラが使えなくてレベル差が開いてさらに使わず……と悪循環に陥る
スキル強化のためSPが全共通。逆に終盤になると金はまだしもSPは有り余る。なぜ早いタイミングでSP獲得量を2にしなかったのか……
キャラの個性であるパッシブスキルは1つ習得につきAP10もかかる。Lv1上がってAP1取得に対して特徴的なスキルはAP10必要で4-5個程度ある。クリアまでのレベルが40行かない道中でのスキルはせいぜい3つ。さらに素の性能は兵科ごとにほぼ変わらないのでキャラごとの個性がほぼ感じられない
普通に進めているだけなのに適正レベルを大きく下回る。過去マップを無制限にプレイ可能で稼ぎ自体は難しくないものの、取得経験値が少なくてLv上げは面倒。対して新規加入キャラはその適正Lvに合わせたかのような高Lvで加入してくるため、キャラごとの個性が薄いことと相まってそれまでの使っていたキャラを新規キャラで置き換える形で旧キャラは二軍に叩き落される
副将システムが死んでる。メインキャラに副将を付けて副将のスキルを使えるようにできるが、EPもクールタイムもメインと共有するので使用の機会が少ない。さらに威力が副将の攻撃力を参照するので武器が良くないと火力が雀の涙(しかもヘルプでは副将はスキルの追加のみでパラメーターが参照されないように読み取れる)。せめてEPを半分だけでいいので副将専用のものを用意するとかすればまだ何とかなったのに
スキルが武器と紐付けられており、能力よりスキルが重要かつスキルの性能差が激しいせいで強い武器付けりゃいいってもんじゃなくなっている。特に必殺技的な上位スキルが非常に弱いので中盤は武器更新ができないキャラもいる。ある意味特徴的システムと言えなくもないが、能力が上がるのにスキルのせいで武器の更新ができないイライラの方が上回る

・システム関連
クエストと言うシステムがあるが、ステージクリアor会話するだけで完了。こんなのをクエストと呼ぶとかふざけているのかと。しかも会話だけのクエストでもマップクリア時と同程度の報酬が貰えるので戦闘するのが馬鹿馬鹿しくなる(金欠なのでありがたくはあるが)
戦闘時に達成すると報酬が貰えるボーナスが存在するが、内容が◯分以内にクリアと味方をダウンさせずにクリアの2種類で完全固定。マンネリを助長すると同時にうまくない人やゴリ押ししたい人はボーナスを貰えず強化が遅れて不利になってしまう

・シナリオとか
幕間の展開はナレーションが主体の紙芝居で進行する。誰々が死んだ、どこの領地が奪われた、とかの重要な事柄すらこれで進んでいくので物語にのめり込めず淡々とした印象を受ける
考えの合わないデコボコな主要4人がゴタゴタを起こしながらも何とか傭兵団でやっていく……と言う中盤までの展開は悪くない。が、終盤はそれまでの積み重ねをぶっ壊して離脱&尻切れトンボなラストで台無し
3Dモデリングがよろしくない。全体的に生気がなくのっぺりした印象を受ける。イラストの方が良いのと対象的

・良いところ
声優は豪華。しかし紙芝居で進むせいで見せ場がなくてフェードアウトしていくキャラが何人かいる
立ち絵は美しい。極端にアニメ的だったり非現実的な服装だったりしなくて世界観とも合っている。が、表情パターンなどがなくて1種類のみなのが残念
セーブが早い、拠点移動でワープ可能、編成画面で育成も買い物もできる、紙芝居のおかげでストーリーを進めるためにあれこれ走り回る必要がない、などプレイにストレスは感じにくい
強めの範囲攻撃を重ねれば複数の敵をまとめて薙ぎ払えるのでSLGとしては爽快感がある
ワルター様の清楚系な見た目から最低のクズっぷりは清々しすぎて笑える。キャラの掘り下げが浅いおかげで擁護しようもないクズっぷりに磨きがかかっていて怪我の功名みたいになってる
用語集が充実しているので世界観やシナリオの流れは後からでも把握しやすい


序盤:おもしろいかも、中盤:ダレてきたな、終盤:作業ゲー
イライラしたり怒りが湧くのではなくサクサク進むけど虚無を感じて溜め息を付くタイプ
やることが終始変わらなくて難易度をハードからカジュアルに落とすくらいつまらない。どうせ難易度上げても敵の威力上がるだけでやること変わらんし
体験版をやって面白く感じたとしてもそれが延々とクリアまで続くだけだからやめとけ


THE SURGE 2 感想&レビュー:1から進歩してる……のか?

1がそこそこおもしろくてだいぶ値段も下がってきたので購入
ゲームシステムは1とほぼ変わらず。稼ぐときは堅いけど素材の手に入るアーマーを狙い、攻略は脆い素肌を狙う
ガードがまったく役に立たなくて甘えた行動が許されないので相変わらず難易度は高い。とは言えドローンが1より強くなったのか多少はゴリ押しはできるようになった
工場だけで無機質すぎた世界観は舞台が街になり森などのシチュエーションも増え、街なので人間もそれなりに出てくることからだいぶ和らいだ
ただ1から大して進歩が見られないにも関わらず問題点が多い
以下問題点
・マップ移動時のロードが長い。序盤はマップ移動することが多くないので気にならないが、中盤以降のマップを跨いだ移動が増えてくるとかなりのストレス。マップ移動をした先に初回到達時点ではその先に進めず引き返すしかない場所が何個かあるのがイジメとして思えない

・武器バランスが悪い。強化によって質の良し悪しを覆せず、基礎スペックでほぼ強弱が決まっている。特定の場所や敵から手に入る特殊武器みたいなものもなく、この場面ではこの武器みたいなテンプレ攻略が成り立つ。武器カテゴリは多めなもののゲームクリアまでほとんど使わずの空気カテゴリもある

・防具の作製時にLvを飛ばせない。Lv1-10まであるのに作成&強化はかならずLv1から順を追ってやらなければいけない。その上高Lvの素材を低Lvに変換する機能が押しっぱで行えず非常にめんどくさい。中盤までは良いが終盤は一気にLv5くらいまでは上げるのが普通なのでなぜ飛ばして作れるようにしなかったのか

・使い回しだらけのボス。雑魚が強くなったorデカくなっただけで攻撃パターンがほぼ変わらないボスが半分以上を占め、大型でユニークなボスは3体程度しかいない。パッケージに書いてあるあの機械が実質最初のボスでこいつと戦っている間が一番楽しい期間かもしれない

・マップが大まかな世界地図しかなく、繋がりもわかりづらい。行き先の説明も抽象的でどこに向かえばいいかわからずに迷いまくる

・エラー落ち多発。クリアまでの30時間程度の間に6回の強制終了。すべてマップ移動時のロードで落ちているのでロードの長さも含めてマップ移動がしたくない理由。オートセーブが細かいおかげで落ちても大きな巻き戻しにならないのだけが救い


1をベースにマイルドにしたようなもので良く言えば安定、悪く言えば凡庸なソウルライクになった。1が好きな人ならやってもいいかなって出来
1を使って低コストで作ろう感がそこかしこに感じられる。値段が下がってるのもまぁ納得

やる予定のもの
今までやったもの
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古いレビュー一覧は
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●2018年
・7/19

適当評価:☆
・6/14

適当評価:☆☆☆☆

●2017年
・12/21
適当評価:☆☆☆☆
・11/30
適当評価:☆☆☆☆
・10/19
適当評価:-
・09/28
適当評価:☆☆☆
・07/29
適当評価:☆☆☆☆☆
・07/06
適当評価:☆☆☆☆
・02/16
適当評価:☆☆☆☆
・01/26
適当評価:☆☆☆☆☆

●2016年
・11/02
適当評価:☆☆☆☆
・08/03
適当評価:☆☆
・03/24
適当評価:☆☆☆☆☆
・03/24
適当評価:☆☆☆☆☆
・03/10
適当評価:☆☆☆
・01/28
適当評価:☆☆