ソウルシリーズのパクリと言われながら、いざ発売したらわりと評判が良くて続編まで決まったこのゲーム
自分の中でもパクリの印象が強くてスルーしたけど値段もだいぶ落ちてたので買ってみた
例のごとく死にゲーで、しかもソロオンリーなので結構辛い……が、慣れてきたらサクサク進めるようになってきた


●良いところ
・戦闘
ほとんどソウルシリーズと同じシステム
上中下の構えで攻撃動作が変化し、各構えごとにコマンド技もあるので1つの武器だけ見ても多彩な攻撃ができる
攻撃後の残心によってスタミナにあたる気力が能動的に回復でき、敵にも気力が設定されてて気力切れに持ち込めばバテるので気力管理が重要になる
切り札である九十九武器があるのでちょっと苦戦する程度の雑魚ならばゲージを溜めてゴリ押しも可能
ステージクリア制で構成も比較的シンプルなので道中で迷うことはほぼなく、純粋にアクションを楽しめる

・装備
特殊な効果のあるスキルがランダムで付与されて、それを魂写しと言う機能で移すこともできるので厳選すれば自分好みの武器を作ることができる
加えてセット装備による特殊効果や重量によって回避や防御に影響を与えるのでこれらの組み合わせを考えるのが醍醐味の一つ
装備がポンポンとドロップして多数手に入るので装備を見直すことでボスにも対抗しやすい

・ロードが早い
ミッション制で読み込む量が少ないからか死んでも数秒でリスタできる。ステージによってはやや長くなるがそれでも10秒はかからない
死にゲーでロードが多くなりやすいこのジャンルでロードのストレスを感じにくいのはある意味このゲーム最大の強みかもしれない

・世界観
コーエーお得意の戦国時代設定。このジャンルは西洋ファンタジーが大半なので珍しい
舞台が日本で回りは普通に日本語喋ってるのに主人公が白人で一人だけ英語喋ってるのはシュールですらある。たぶん海外ウケが良かったのもこのおかげじゃないかと
ストーリーは関ヶ原前後の歴史上の事件の裏で妖怪が暗躍していた……と言うもの
そこまで深いものではないものの、日本史がベースなので日本人には馴染み深く、有名な武将や場所が多数出てくるので歴史好きならニヤリとできる
少なくともソウルシリーズのような想像にお任せで意味不明ってことはない


●悪いところ
・全体的に単調
意外な裏道やギミックなどはほとんどなく、ボスもゴリ押しで攻めてくるのがほとんど
装備やアイテムは大量に手に入るが、そこでしか拾えないような希少な装備がないので目新しさがなくなってくる
ミッション制なのもあって冒険してる感が薄く、進むにつれて似たようなステージを似たような敵を倒しながら進んでいく退屈な展開になりがち
ただし、ボス戦は大型とのタイマンが基本で動きさえ覚えればソロでも勝てるようにはなっている。複数体に囲まれてフルボッコにされてソロでは限りなく無理ゲーと言うところは(少なくとも本編クリアまでは)ほとんど存在しない

・戦闘
中~大型の敵は1発がデカい攻撃をアーマーでねじ込んでくるので結局は回避やガードで様子を見ながら隙を見てチマチマ削っていくしかなく、肝心の残心が機能しにくい
コマンド技も大半のものは必要性が感じられない。3つの構えでそれぞれコマンドが違うので覚えるのも大変

・強化や合成
スキル継承は使い込んで愛用度がMAXにした物から特定のスキルを一つだけしか引き継げないので面倒なわりに強さに繋がりにくい
各種強化にかかる費用がかなり高いので低Lvの武器を強化して長々と使い続けるのも実質不可能
装備が手に入る数が多い分だけ管理にも手間がかかるので次第に強化などをやることそのものが面倒になってくる
高Lvや高レアの装備がホイホイとドロップするのであれこれ考えるよりも拾った物を適当に付け替えていった方が楽に感じてしまう


●総評
粗が目立つ部分はあるが、このジャンルの基本はしっかり抑えているので手堅く楽しめる
慣れてないと死にまくる高難易度ではあるが、ロードが短かったりステージ制で行き先がわからないってことにはならなのでストレスにはなりにくい
このジャンルをあまりやらない人でもやりやすいタイトルと言える

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