戦ヴァル 感想
PS4でリマスターが出てるのに今更PS3版。内容そのものは変わりないっぽいしそっちの方が安かったので
そういやもう少しで最新作の4が出るのよね
しかし4の公式サイトのシステムを見ると、1と似ているところが多すぎるんだけどあれ大丈夫なんだろうか
2以降で増えた兵科とかも全部消えてるっぽいし、1と同じすぎて代わり映えがなさすぎるような気がする



●良いところ
・アクションとSLGの融合とも言える戦闘システム
アクションの軽快さとSLGの戦略性が見事に混ざりあった室の高い戦闘システムで非常によく出来ている
一人のキャラを集中して連続行動させたり、超強力な戦車で押し込んだりもできるが、それらで無双ができるわけではなく、兵科ごとの特徴やマップの構成を見てしっかり戦術を練らないといけないのが実にSLGらしい
マップも多彩で構造の違いやギミックによって単調になることがない

・豊富な小隊メンバー
一人一人にボイスがあり、特殊効果のポテンシャルによって個性も付けられている
成長はキャラごとではなく兵科ごとに行われるので今まで使ってないキャラなのでLv上がってなくて置いてけぼりに……と言ったこともなく、キャラの入れ替えもしやすい

・充実した設定
ゲーム内で見れる辞典で世界観やキャラ、兵器一つ一つになどの細かい設定が見れる
設定資料集に載せるくらい詳細に書いてあり無駄に充実してる

・水彩のような特徴的なグラフィック
今見るとややジャギってる感じはするがリアルを求める絵柄ではないのでそれはそれで味がある


●悪いところ
・理不尽な難易度
中盤辺りまでは難しいながらも頭を捻れば何とか突破できるくらいだが、そこからもギミックや敵数の増加などで難易度が上がり続ける
その難しさも狙撃兵や戦車の砲撃による一方的な攻撃と無限増援でのゴリ押し、初見では対処がわからないギミックなどマイナス方面の難しさ
どんなに慎重に動かしても些細なミスですぐやられてしまうのでやりがいよりも面倒くささが上回ってくる
システム的に待ちが大幅有利なのでゴリ押しが効かず、1ターンにかかる時間が長いので戻し作業もつらい
稼ぎができるフリーシナリオで稼ぐことである程度は緩和できるがそれもそれで面倒くさい。そこでは難易度調整ができるのに本筋では不可能なのもおかしい
戦闘中でもいつでもセーブ&ロード可能なのが唯一の救い。ってかこれがなかったらほとんどの人が投げ出すだろうってレベル

・やけに軽いシナリオ
戦争を題材にしてて上記の高難易度やキャラのロストもあるシビアさに反してやたらとノリが軽い
遠足行くみたいな感じであっち行ってこっち行ってを繰り返してるのが違和感が強い
イベントで死者が出たりもするが、今まで負傷者すらろくにいなかったのに突然死ぬので泣けるんじゃなくてあっけに取られるだけ

・能力がマスクデータ
能力欄を見ても大まかな数値すら確認できず、攻撃時にも命中率などの表示は出てこない
味方ではアリシア、敵ではエース系は目に見えて回避率が高いので能力差があることはやってればすぐわかる
一手の重要度が非常に高いゲームなのに見えないところで運の要素すら絡んでくるのはいただけない

・キャラバランス
一部キャラはポテンシャルがマイナスだらけのキャラがいて使い道が見当たらない
あとぶっ壊れってほどではないけどアリシアだけは序盤から頭抜けて強いので優遇されてる


●総評
戦闘システムは素晴らしいが難易度のおかしさとそれに対するフォローが一切ないのが足を引っ張る
この難易度をやりごたえがあると感じるか理不尽と感じるかが分かれ目
自分は「最初は難しい→慣れてくるとおもしろい→やりすぎな難易度で面倒くさい」となってしまった
それ以外のストーリーやキャラクターなどはそつなく作られているので中盤までのおもしろさをキープできれば間違いなく良ゲーだっただけに残念

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