まだクリアしてないけどある程度進んだのでとりあえずの感想記事
クリア済み、クリアまでのプレイ時間はそこそこ寄り道しつつ約50時間ってところ
難易度は基本ハード~強い相手は妥協してノーマルなり適度に変えつつプレイ
●良いところ
・戦闘システム
グレイセスをベースにした戦闘システム
CCからSCになり、CCのようにゲージがあるだけ繋げられるわけではないがその分ゲージ管理が楽になっている
覚えることは多いがそこまで複雑ってほどでもなく、弱点を付いて適当な技を出してればそれっぽいコンボにはなるので実はそんなに難しくはない
神衣化による一掃やアラウンドステップによる機敏な動き、コンボが途切れたように見えても敵ののけぞりが続いていれば繋がるのもあって非常に爽快感が高い
やりごたえはあるけどそこまで難しくはないって言う歴代で見てもかなり良い戦闘システムだと思う
・ストーリーやキャラ
強大な敵を倒す力を得るため世界を巡るって基本路線は最後まで変わらず、専門用語連発や複雑な伏線みたいなのはないのでわかりやすい
ただ目指すことが変わらないわりには最後の方が若干変になる気はする
主人公のスレイは天然気味だけど真っ直ぐな青年なので見てて不快に感じることはないし、エクシリアの裏切りまくってた奴みたいなキャラもいないので見てる分には安心できる
チャットもイベント後や宿屋に泊まったときくらいで多すぎず少なすぎずでちょうどいい
戦闘で初めて合うすべての敵にボイス付きで解説の掛け合いが入るのがかなり凝ってる
ただしアリーシャの扱いについて問題があるので後述
・OPアニメやグラフィックはいつも通りの高クオリティ
最初見たときは曲と合ってなくね?と思ったけど何回か聞いたらむしろ良い気がしてきた
・クイックセーブでどこでもセーブできたりロード時間も皆無で快適
●悪いところ
・戦闘バランス
良い部分で書いた適当でもなんとかなるのは中盤までで、終盤になると耐性だらけで弱点一つだけと言う敵が大量に出てくる
弱点以外はのけぞりづらい&コンボ中でも鋼体で弾かれることがあるので実質弱点始動以外の選択肢がない
更に三すくみの「奥義で術が止められない」と言うのもあるせいで、術師が相手だとほぼ決まったコンボしか決めることができないことすらある
また、天族チェンジを前提に考えられてるせいか全体的にダメージが高く、ボスだと難易度ノーマルでも一発で即死することもザラ
対して防御は一部の防御不能技以外ではブレイクされることもない安定行動で、回復魔法がSC制で使い放題なのもあって、ボス戦ではCPUを回復防御オンリーにして自分が殴り続けると言う虚しい戦法が鉄板になる
天族は待機していれば戦闘不能すら回復するので神衣も使って逃げまわっていれば回復アイテムを使う必要すらほとんどない相手もいる
すなわちチェンジが間に合わない速度で削ってくるボス=理不尽に強い、それ以外の相手=ダラダラ持久戦でおもしろくないとなってしまっている
雑魚も強い敵と弱い敵の差が激しく、詠唱の短い魔法を連打してきたり高速で移動する敵は油断すると死亡する強さなのに対して、動きの遅いタイプは最終盤の敵ですらサンドバッグのごとくボコボコにできるので弱い
ってか極端に言えば術使ってくるかこないかで強さ弱いが決まるほど術がウザい
ちなみにとある神衣のとある術を連発すればそれだけで雑魚はほぼ封殺できるクソゲーになる
・装備強化がわかりづらい
装備に付与されているスキルにより能力が上がったり特殊効果が付いたりってシステムなんだけど、それの強化がニコイチしかできず、能力値の強化も低めなので型落ち装備を使い続けることは難しい
しかしボーナススキル自体は連携数を増やしたり、レベルアップ時の能力を増やしたりと非常に魅力的なものが多い
このせいで能力を優先すればいいのかスキルを優先すればいいのかがわかりづらく、手間の割に有用性が低いことも多いのでアイディアだけで倒れてる感がある
こだわればかなり強力な装備を作ることもできるが、同じ装備を手に入れるために同じ敵を倒して同じ店を回り続ける作業になるのでやりこみ派以外はやる気が起きないだろう
スキルそのものも5*10=50個の基本スキルとそれを合わせたボーナススキルがあるのでまずそれを覚えることがきつい
武具屋で装備の比較がしづらいのも難点
・アリーシャのヒロイン問題
事前の情報を見てたらどう考えてもアリーシャがヒロインとしか考えられないが、序盤を抜けたら実質永久離脱と言う意味不明なことが起こる(その後は後半でごく僅かの間ゲスト参戦があるのみ)
理由も「適正がなく負担がかかるから」でそれ自体は別におかしくはないのだが、抜けたすぐあとに入ってくるロゼは特に何かしたわけでもないのに適正ありと判断され、自分を殺そうとしてたはずなのにすぐ仲間に誘おうと言う展開になるのですごく違和感を覚える
離脱後はときたま仲間の会話に出てくる&わずかなサブイベントがあるくらいでストーリーへの絡みがまったくと言っていいほどなく、途中で出てくるおっさん兵士のセルゲイの方が印象に残るくらい
すべての問題はせいぜい準メイン程度の出番しかないアリーシャをなぜヒロインのような扱いで情報を出していったのか、に尽きる
永久離脱と言うとデスティニーのリオンが思い浮かぶが、あちらは譲れない事情があったのに対してこちらは少し構成を弄れば何とかできたのではないかと思えてしまう
ググってみたら初期のキャラ発表ではスレイとアリーシャの二人が発表されてる=最初はアリーシャがヒロインで作ってたけど製作途中で何かが起こって大幅な路線変更をしたとかそういうものがあるのかもしれない
・移動が不便
行ったり来たりすることが多めなのに移動面で不便に感じるところがある
ワープはあるがガルド消費が多めなので頼り切るわけにもいかない
移動速度を上げるスキルも時限なので常時高速移動もできない
また、基本的に次に行くポイントには星マークが出てきてすぐわかるようになっているが、その表示が微妙にわかりづらいときがあるせいで行き先が不明になることがある
●総評
なんだかんだ言われているが中盤までの戦闘に関してはシリーズでもトップクラスにおもしろいと思う
グレイセスをベースにしてさらにわかりやすくした感じになっており、適当でも何とかなるのでどんな人でもやりやすい
軽快な動きでコンボが繋がっていくので爽快感はかなりのもの
かと言って単純なわけでもなく、神衣化による4属性も考えると戦闘中に取れる選択肢の数が相当多いのでやりこみがいもある
しかし終盤に入ると耐性だらけで弱点一つorなしのような敵ばかりで爽快感とはまるでかけ離れた弱点ゲーになってしまうので台無し
強化システムの融合も複雑なわりにイマイチ強化具合がわかりづらいのでいっそのこと能力値をなくしてスキルだけにすれば良かったんじゃないかとか思った
ストーリーも目標一本道で目指しているだけで特におかしいところはないが捻りのようなものも一切なく、序盤に出てくるラスボスっぽい奴がそのままラスボスなので伏線のようなものはないとすらないのはRPGとしてどうかと
終盤、特にエンディングの描写があっさりと言うか説明不足すぎて感動もクソもないのは残念
アリーシャに関しては不満と言うよりは純粋に謎が先行してどうしてこうなったのかと問い詰めたいくらい
まぁ自分はバトル重視なのでその辺まとめてあまり気にはしなかったけど
不満点は多いが(中盤までの)戦闘はおもしろく、それだけを考えるなら良ゲーと言ってもいい
(アリーシャ以外の)キャラや(単純すぎる)ストーリーも大きなマイナスポイントではない
カッコ内に書いてることを気にしないタイプの人でバトル好きな人にはオススメできる
適当評価:☆☆