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信長創造PK購入
無印は結構やり尽くした感があったので迷ったがどれだけ変わっているのかが気になったので
難易度普通、佐竹家で北条と殴り合い始めたくらいのプレイ進度でのレビュー

●良いところ
・会戦の大幅変更
無印はただの押し相撲で正直お粗末な出来だったが、今回はマップ上を自由に動けるシステムに変更
挟撃や一点突破などの戦術的な動きが可能になり、防衛戦では櫓が支援してくれるなど戦場を動かしてる感が大きく上がった
自分の操作によりかなりの戦力差もひっくり返せるので無印の「不利なときの最終手段」から「余裕があれば常にやっておく」くらいまで立場が上昇

・イベントや年代の追加
信長の家督相続から本能寺の変あたりまでの年代しかなかったシナリオが信長生誕の頃や関ヶ原の戦いも追加されて幅広くなった
初期の時代では鉄砲やキリスト教がなかったりとゲーム内容にも影響している
イベント会戦と言うのも追加され、文字だけで終わっていたイベントが実際に戦わされるように
桶狭間では本陣への奇襲なので時間が立つと敵がどんどん増えていったり、関ヶ原西軍では最初は劣勢だが奮戦していると増援が来たりと会戦の新仕様を活かして臨場感を増している

・内政面においてできることが増加
一番大きいのは支城本城での開発格差がなくなったことで、支城でも自由な城作りが可能になったこと
新しくできるようになった改修もできるので時間をかければ支城でもかなり強い城を作ることができる
他には内通で敵国の武将を直接引き抜けるようになったり、朝廷に働きかけることで外交を有利に進められるようにもなったので戦争外で自国を有利にしやすくなった
これらは重要度の低い能力だった知略が参照されるので知略の高いキャラの価値も上昇
一度膨れ上がった勢力に対抗できなかった部分も同盟より更に結束の強い連合が追加されたことによって無印よりはマシになり、信長包囲網(笑)のような状態だったのはある程度解消された

・機能面や難易度設定で快適に
嬉しいのはオートセーブの追加
無印では少なくない頻度でフリーズが起こって1~2時間分やり直しってことが数回あったので保険として助かる
その他細かいところがちょくちょく変わってて前よりは操作していて不便と感じる部分が減った
問題だった大勢力の早すぎる侵攻速度も設定で弄れるようになったのである程度は抑えることはできるかと

●悪いところ
・CPUの頭の悪さ
まず目立つのが攻城戦時の会戦
侵攻時に櫓の前で棒立ちで何もせずに壊滅、防衛時に明らかに不利なのに突っ込んでくると言うのはさすがにどうにかならなかったのだろうか
特に櫓前棒立ちは圧倒的に敵側が有利にも関わらず高確率で起こり、かと言って戦力ゲージの溜まりや他部隊で裏を狙いに行ってるとかそういうことをしているわけでもないのでバグじゃないかと疑う
あと無印でもあったと思うけど、3部隊詰まってるところを直進しようとして後ろに大行列が出来てセルフ兵糧攻めを起こしたりとかも健在
内政でも弱い勢力は開発や整備すら満足に行わず、当然それは自軍にも当てはまるので新しく追加された軍団制は使いものにならない
難易度調整でCPU思考上げれば少しは良くなるのだろうか……

・会戦によりバランスが崩壊
良くも悪くも単純だった無印と違い、ちゃんと動かせば露骨にプレイヤー側が有利になっているのでよほどの強敵&兵力差がないかぎり負ける要素がない
難易度普通ならば大抵の相手を正面突破からの会戦でぶち倒せるので挟撃の有用性がなくなってしまい、部隊をどう動かすか考える必要性がなくなった
攻城戦ならば勝つだけで城の耐久までゴッソリ奪っていくので大抵の城も苦にせず落とせてしまう
無印以上に強武将による無双突貫が簡単に成り立ってしまうので一度流れに乗ると頭を使うことがほぼなくなってしまう
ただこれのおかげで弱小勢力でも何とかやっていけるようになってるのは間違いないので、CPUと対等な立場を望むなら会戦禁止とかダメージ設定弄るとかの縛りプレイをしたほうがいいかもしれない

・新要素に微妙なところが多々
改修は費用と労力が多めにかかるうえ日数も長いのでどうしても建設よりも後回しになってしまう
そもそもこのゲーム自体がガン攻めゲーなのもあって守りを固めるのはシステムと合っておらず、金の豊富な大勢力が有利になっただけな気がしなくもない
内通は能動的に忠誠を低下させることができないので無理な相手はどんなに時間をかけても無理なのもあってほとんど使える局面が限られすぎてる死にシステム
そして追加されたことがどれが金のかかることばかりで結局のところ勢力が拡大した中盤以降の大勢が決した状態で初めて機能するようなことばかり
結局のところ戦国ランニングゲーなのは変わっておらず、どれもとりあえず入れてみました感のする要素が多い

・CPUの理不尽外交
無印でトップクラスに理不尽だった「CPU同士は信用がない」と言う仕様が一切変わっておらず、相変わらず好き勝手に同盟援軍停戦をしまくってくる
それどころか連合が追加されたことで更にひどくなったと言っても過言ではなく、「周囲全部敵」状態が無印より起きやすくなっている
PKになって対抗策ができたわけでもないのでこの部分に関しては無印からまったくの救済措置なしと言っていい
信長包囲網シナリオ中に織田と武田が仲良く同盟とか三国同盟解消直後に即同盟しなおしとかの史実無視のガン萎え仕様もおそらく変わってないと思われる(前者は連合のおかげで幾分かマシになったけど)

●総評
内容自体は間違いなく良くなっており、できることが増えたおかげでハマれば無印より長く楽しめる
有用かどうかは置いとくとしてもできることが増えているのはいいことだし、書いてない部分でも大なり小なり修正されてたりしてだいぶプレイはしやすくなってる
戦略シミュレーションとしては無印から十分楽しめる出来で、根幹はそのままなので純粋にパワーアップを感じることはできる
難易度は無印よりも大幅に減少していて、特に会戦が便利すぎるおかげで若干ヌルゲー化
よほど大勢力がいても会戦連打していけばそのうち押し戻せるようになっている
自分としては改修や会戦のおかげで防衛側が有利になったのが守ってる感がして良いと思う
無印の支城はお前の門はこんにゃくで出来ているのか!と言いたくなるくらいの耐久しかなくて守る方が不利なんじゃないかってレベルだったので
ただ内政部分でやること増えてかなり忙しくなった面もある
支城の重要性が上がったので人員を考えたりどの建築やるかとか城一つごとに考えなきゃいけないので内政1ターンにかかる時間が相当長い
やること自体は変わってないからプレイ済みなら時間かかるだけで問題ないけど、今回が初めての人だと混乱するんじゃないかと
あと会戦のCPUの頭の悪さだけは擁護不能
……だったんだけどアプデによりいくらかマシになった
それでも自分が有利だとは思うけど

中身とは関係ないけど値段たけーよ!
定価1万超えって限定版じゃないんだから
と言っても信長PKはいつもこんな感じだよなぁ
ゲーム内容としては良くなってるんだけど大きな変化は感じないので次回作買うならPKまで待つべきかなとも思う

適当評価:☆☆☆

無印未プレイなら星5

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