絶対絶望少女購入
方向キーを接着剤で固めるの刑をくらってしまうのでネタバレはなし
ちょっと画像あるけどそのくらいは許してください!
●良いところ
・ロンパらしさは消えてない
おしおき的な演出や特徴的なグラフィック、死亡フラグを立てるとあっさり死ぬキャラクター等相変わらずの絶望
ゲームジャンルが変わっても相変わらずのぶっとんだキャラや世界観はそのまま
・主人公二人のキャラが立ってる
平凡少女こまると根暗の腐川のかけあいを見てるだけでおもしろい
1ではジェノサイダーに食われがちだった腐川冬子の卑屈毒舌っぷりが存分に発揮されており、まったく活かされてなかった「超高校級の文学少女」設定が各所に落ちている本を見つけることで感想を言うところで活かされてたりする
むしろ後半の方はいい人になりすぎてキャラ崩壊を起こしてるのではないかと感じてしまうくらい
↓のような腐川内の妄想十神が多々出てきたりするのも笑える
・頭を使うパズル的要素
TPSではあるが、ただ撃つだけでなく各種コトダマを駆使すれば一網打尽にできたりする場面が多く、モノックマンと言うパズル的なミニゲームで敵を倒すところも多数ある
それ以外でもコドモからの挑戦状でなぞなぞや仕掛けを解かされるところも多く、元が推理ADVだけに頭を使う場面が多い
・UIが無駄におもしろおかしく作りこんである
・本編はほぼフルボイス
・アニメの出来がなかなかいい
●悪いところ
・アクションゲームとして見ると出来が悪い
ジャンルとしてはTPSで間違いないが当然ドンパチ撃つようなゲームではない
一応ヘッドショット的なものはあるが判定が小さく狙いがつけづらいので普通に胴体狙ったほうが楽
銃のカスタマイズやレベルでの成長要素もあるが、そこまで深く考える要素でもないのでおまけのようなもの
難易度も高くない……むしろ低すぎるくらい
・パズル要素が面倒
最初は楽しめるモノックマンも進むに連れて頻度の多さと複雑さでおもしろさより面倒さが上回ってくる
解かなくてもゴリ押しで進めるので解けなくて詰むような自体にならないのだけが幸い
・会話が多い&長い
イベント量が多くてフルボイスなのもあって一回の会話が長め
この辺もアクションやりたい人には向いてない
・スキップが遅い
シーンごとの区切りが細かいうえに2~3秒経たないとポーズ画面を開けないので面倒で仕方ない
2週目はこれだけでやる気が起きなくなるくらい
・会話があるオトナもすべてシルエットなのがちょっと手抜きに感じる
・頻度は多くないがややロードが長く感じる(マップ移動で5~6秒ほど)
●総評
本編の推理ADVからジャンルは変わったが中身はまぎれもなくダンガンロンパ
敵を倒して進んでいくことよりストーリーを読み進めていくのがメインで、そこかしこに含みのあるセリフやシーンがあるのも相変わらず
また、ロンパ1の脱出後からどうなったのかと言うのはかなり気になるところだったのでその辺りが補完されているのも嬉しいところ
↓絶望的な世界観も変わらずで、こういうのもシルエットだからいいもののリアルでこんな状況だったら絶望しきっても仕方ない
個人的に一番笑えたモノクマのエグザイル踊り
敵だと思ったら突然踊りだしたのでさすがに吹いたw
これにかぎらず本編ではあれだけ怖いモノクマがボールになったりジャンクになったりおもちゃのようにされてるのが面白おかしい
アクション部分はそう凝ったものでもないので、他ゲーで例えるならばホラーがないバイオと言ったらいいか
難易度は相当低めで、ぶっちゃけ強化要素のスキルやデコダマがもなくてもクリアできるかもしれないレベル
少なくとも難易度普通でやればかなり簡単な部類で戦闘も謎解きも少し考えればクリアできる程度
よほど不慣れな人以外やりがいがなさすぎると感じると思う難易度と言っていい
内容も携帯機のスティックでの狙いの付けづらさとと弱点の判定の小ささが噛み合ってしっかり狙うより適当に撃ち込んだ方が楽な大雑把ゲーになってる
進むにつれて強力な弾が手に入るにもかかわらずそれに見合った強力な敵が出てくることもないので進めば進むほど簡単になっていくと言う矛盾めいたところもある
まとめるとロンパシリーズとしては合格だが、肝心のゲーム部分が足を引っ張っていてゲームとしておもしろいとは言えなくなっている
パズル的要素があるとはいえあくまで「脳トレ」程度の内容なので、今までの推理物が好きだった人は残念ながら楽しめないだろう
ただロンパらしい世界観やぶっとんだキャラ達は健在で、それらが3Dで表現されているおかげで今までより表現豊かになっているのは確か
シリーズ好きならジャンルが違うからと言って毛嫌いするのはもったいないのでストーリー目当てなら難易度下げてサクッと進んでいくのが吉
適当評価:☆☆☆
9/30クリア後追記