2_magic_2015_duels_of_the_planeswalkers
とっくに発売されていたがシャリーを優先していてそちらが終わったので購入
今回からPS3の配信がなくなってしまったのでPC版を購入
購入はsteamからだったけどほんと久々にsteam起動したわ……
steamでまともにゲーム買ったのL4D2以来のような気がする

●良いところ

・デッキが自由に組めるように
前作では土地だけだったのがデッキすべてを編集できるように
序盤はカードが少なくまともに入れ替えもできないが、カードが増えてきてある程度デッキ編集の選択肢が出てくるとデッキを作るのが楽しくなってくる

・極一部のデッキにしかなかった基本じゃない土地が使えるように
タップインだが念願の2色地形が使えるようになった
しかもコモンなので比較的簡単に手に入るの
不遇だった遅めのデッキには光明か

・前作までには多々あった誤訳がほとんど存在しない
すべてのカードを確認したわけではないが誤訳らしきものは見当たらない
前作、全然作にはカードの効果が丸っきり変わってしまうほどひどい誤訳もあったのでこれは結構大きい

●悪いところ
・序盤がつまらなさすぎる
初期のデッキがコモンばかりで貧弱すぎる
レアが数枚かつ入ってる程度でバニラもとい単純な効果のものが大半を占める
初期は余りカードが一枚もないので編集すらできず、更にデッキが1種類しかないので前作までのように気分でデッキ変更することすらできない

・敵が強い&デッキ構築が理不尽
露骨に強いカードを複数積みしているようなことはないが、こちらが使えないカードを序盤から普通に使ってくる
次元のボスになると明らかに自分より強いデッキになっているので自分が回るかどうかより相手が事故ってくれるかどうかを待つ運ゲーになってる
しかも敵のデッキの方がコンセプトもしっかり練られているので自分のデッキより数段おもしろそうに見える
また、プレイヤー側のデッキ構築にはレアリティの高いカードは枚数制限が付いているのだがCPU側にはそれがなく、プレイヤーが1枚しか入れられない神話レアを複数入れていることもある
プレイヤー側が課金しても手に入らない土地をかなりの数の相手が積んでいるのも理不尽

・カードが手に入らない
パックを貰うにはデュエルに勝つしかなく、その相手もやっぱり強めでカードプールの少ない序盤は苦戦必死
今回はフリーバトルではカードが貰えないので、今までのように相性の良い相手を倒したりエンカウンターで稼いだりと言ったこともできない
稼ぎに適したカモがいないせいで1回のデュエルが長くなりがちで、更にどのカードが手に入るかはパックを開けてみなきゃわからないのでまともなカードが手に入らなかったときの落胆も大きい

・課金しなきゃ手に入らないカードが多い
1/5ほどのカードが課金パック=プレミアムブースターでしか手に入れることができない
値段も1パック2ドルと5パック買えば本体が買えてしまうかなり高額設定
今後のアプデで無課金でも手に入るようになる可能性はなくもないがこれはちょっと……

・インターフェースが悪い
メニュー画面で進んだり戻ったりするのが遅い
戦闘フェイズに入ると赤い線みたいなのが出てくるがワンテンポ攻撃が遅れるので邪魔

・前作でできた対戦相手を選択したあとのキャンセルができない
・同じく前作でできたデッキ編集のときズームしながらカード変更ができない

●総評
2013>2014は細かな差はあれど概ね順当な進化だったのに対して大きく変わった
が、残念ながら悪い点の方が多い
特に問題なのが自分は弱いのに敵がやたらと強いと言う部分
相手が強いと言うよりは自分が弱すぎるせいで良くて対等、悪けりゃフルボッコなので相手によっては事故待ちリスタ連打が基本
相手によっては自分が手に入らないカードも使ってくるので理不尽感も大きい
今までも最終ボスは自分が使えないカード満載だったり卑怯と思うようなことはあったが、それでもラスボスで特別な敵だと考えれば別におかしいとは思わなかった
カードが増えてきてそれなりのデッキができればそこまででもないんだけど、そこに辿り着くまでが退屈かつ理不尽で本当にキツイ
特に最序盤は「勝てないからカードが増えない→カードが増えないから勝てない」の無限ループになって半端無くやる気を削がれる
あえて序盤を厳しくすることで課金させる方向に促してるような気すらする

デッキを組むにも手に入るカードがランダムなので色が合わず不要なものが大半だったり、レアリティによってデッキに入れられる枚数に制限があったりで思いのほか自由にいかなかったりする
手に入るカードも今までのシリーズで見たことあるカードが多めで言うほど特色あるデッキが出来るとも言えない
それでも少しづつ強くなってくのは間違いないし、良いカードが手に入ったりしたときは嬉しいんだけどね
一応良い言い方をすると、構築では使われない性能のクリーチャーでも自分のカードプールによっては活躍の機会があるのでそういう点は悪くないと思う
前作までは流刑とか忘却の輪とか破滅の刃とか強力な除去が氾濫しすぎて除去耐性のないクリはゴミのような扱いだったしね……
今回はデカいだけでも出てしまいさえすればかなり頼りになる

自由にデッキを組めるようにはなったがゲームとして楽しくなったかと言われると疑問
未経験者は相手が強すぎて投げるだろうし、経験者は貧弱すぎるデッキのせいでやってて何も楽しくないとまさに誰得なことに
たぶんフルデッキ編集の要望はかなり多かったからこうなったのだろうけど、私的にはデッキ編集と言うのは希望してなかったので落胆が大きい
そもそもそういうのがやりたい人はリアルカードとかマジックオンラインとかやってると思うんだけどなぁ
次は元の構築済みの仕様に戻してほしいと思う
あと自分はあまりやってなかったから気にならないけど、双頭巨人戦とかプレインチョイスのようなお遊びルールが丸ごとなくなってしまったのでそれをメインにしてた人は残念なことに

自分の場合最初の3時間であまりに勝てなくて投げ捨てそうになり、6時間ほどでちょっと勝てるようになっておもしろくなってきて、10時間でやっとデッキらしいデッキになって良い戦いになってきたって感じ
今のところ目新しさもあって楽しめているが、正直これ以上やっても極一部の目当てのカードを引き当てるために延々と倒し続ける作業になるような気がしてならない


適当評価:☆☆

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